「開業日・設立日を、良い日にしたい」と思われる方は多いですが、それはとても重要なことです。特にお店や法人など、形が残るものは、その日のエネルギーを持つ存在という事になりますから、しっかりと観る必要があります。ただ、四柱推命で「どの日がいいですか?」と聞かれて即答できるほど単純なものではありません。

どこまで詳しくちゃんと観るかにもよりますが、僕の場合は設立日の鑑定依頼をいただいてから、まず準備に1時間かかります。なお、僕らは鑑定書(命式と運気)はシステムで一瞬で出すので、そこから良い所・悪い所をチェックしていきます。(これはもう、システムないと無理ですね(^^;)

そのうえで、鑑定日当日に2時間くらい要します。それくらい、意外と奥が深いものなのです。

ここでは、その設立日を観るポイントをお伝えしたいと思います。

観るのは、大きく分けて2つの観点

法人は“法によって認められた人”であり、1人分の税金もかかるように、会社を観るのは人を観るのと同等です。しかも、これから日を選んで生むわけですから、その分、選択肢は多く、労力もかかります。

主に見るには、

  • その会社自体(命式や運気の流れ)
  • 代表者との相性

です。

「この1か月間の間で登記することを考えている」とすると、30日分の鑑定書と、30人分との相性を全て観て、最適な日を見極めるという事になります。

“良い日”とは何か

「いつがいいですか?」と言われて僕が切り返すのは、「どんな会社にしたいですか?」「その会社にどんなエネルギー(性質)を持たせたいですか?」ということです。

一言に“良い日”と言っても

  • とにかく売上が上がればいい
  • 自分の苦手分野を補ってくれたほうがいい
  • 人に恵まれて楽しいほうがいい
  • 不安定な時期が重ならないほうがいい
  • 初めから運勢が強いほうがいい
  • こういう相性だといい
  • 会社を大きくしていきたい
  • 少人数で運営していきたい

など、様々な観点があります。

すべての条件が揃う日は存在せず、よい日でも同時に良くない星回りを併せ持つこともありますので、『何を優先させたいのか』を決めなければ、“良い日”の選びようがないのです。

それでもオススメの日というのは、幾つか出てきますので、その候補を説明しながら提案させて頂いています。

オススメの日

特にオススメしたい日は、以下の通りです。専門的な内容なので、分からない場合はなんとなく見て頂ければと思います。

  • 劫財+帝旺の組み合わせがある
  • 宿命大半会を持っている
  • 自分との相性が宿命大半会
  • 自分との相性が相互守護神
  • 会社と社長に併せて前世・現世・後世の十二運星が揃う
  • 十二運星に養がある ←個人的なオススメ
  • 大運が身強から始まっている
  • 第二宿命が業種に合っている
  • 推命パラメーターで自分が持っていない要素を40(できれば60)%以上持っている

松下幸之助さんと松下電器(パナソニック)は、宿命大半会ですね。

避けたい日

逆に、これだけは避けたいという日もあります。

  • 命式に納音・晦気・天剋地冲がある
  • 宿命二中殺
  • 第二宿命が納音・晦気・天剋地冲
  • 社長との相性が納音・晦気・天剋地冲

また、『月柱に絶』は、特殊性を出していきたいか、『生月中殺』は、妥協点として受け入れられるか・自分に宿命中殺がないか、あたりで判断すると良いと思います。

補足

幾つか補足などをさせて頂きます。

  • 事業をしていく上で、何も設立日だけが今後に影響するわけではありません。事業パートナーがいれば、その人の命式や相性も観て判断するなど、人で補っても良いでしょう。
  • 既に設立していて、望む命式ではない場合は、デビュー日を新たに決めることも効果的です。
  • 四柱推命では性別によって大運が変わりますが、法人に性別はありませんので、「男性っぽいか、女性っぽいか」「社長の性別はどっちか」あたりで決めると良いと思います。
  • フリーランスの個人事業の場合は、屋号を作ればそれが別人のようにも捉えられますが、結局は自分自身とあまり変わらないですから、そこまで厳密にやらなくても良いと思います。
  • 日運は主にその日の運勢ですから、イベント日を決める際には良いのですが、設立日を決める際はその日の命式を観た方が良いでしょう。

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