前項目で『世のため人のために幸せに働くステージ』を目指しましょうと書きましたが、説明した以上に在り方を高めていく必要があります。なぜなら、最終的に人は自分がなんとなく好きな人からものを買うからです。

在り方とは、どういう人間であるかということです。誠実であること、人を思いやる気持ち、いつも感謝を忘れない、目の前のことに精一杯取り組む姿勢、努力する精神、笑って損ができる、人を許せる、良いことは相手のお陰と捉え良くないことは自分に原因があると捉えて成長の糧とする、セルフイメージが高い等、いろいろありますがなんとなく分かりますよね?

要は、能力だけが高い専門分野の才能を磨いた『才人(できる人)』に留まらず、人徳があり器の大きな『徳人(できた人)』になりましょうということです。

具体的な行動に現れるものとして、『誠意を尽くす』ことも心がけましょう。誠意を尽くされると、人は心を動かされるものです。では、どうすれば誠意が伝わるでしょうか?誠意には、7項目があります。

①わざわざ
②今すぐ
③何度も
④丁寧に
⑤手土産を持っていく
⑥きれいに・クリアに
⑦盛り上げる

そして誠意とは奥深いもので、これとは逆の誠意もあります。

①気軽に
②タイミングを見る
③一度に賭ける
④遠慮しない
⑤ただベストを尽くす
⑥泥臭く・課題を抱える
⑦静寂に

どちらの誠意が良いかは関係性や距離感・状況によって違います。難しいと思うかもしれませんが、誠意とはそういうものなのです。誠意を尽くしたつもりが裏目に出ることだってあります。まずは誠意を尽くそうとする心が大事です。

『誰と関わって仕事をするのか』は、その人の影響をもろに受けるので、かなり重要です。できるだけ心が明るくて軽くて温かくて、尊敬もできて成長させてもらえるような人と関わりましょう。これはお客様のみならず、仲間や取引先、もっといえば学びの場やプライベートでの交友関係でも意識しておきたいところです。

お金持ちは購入金額も高いし心も豊かでもてなしてくれて紹介までしてくれると聞いたことがありますが、自分が素晴らしい人間になることでお客様も素晴らしい人が集まってくれるようになり、事業は楽になります。逆に、自分が『自分の成功を目指すステージ』だとお客様もそのような人が集まり、多くのエネルギーを消耗しやすくなり、疲れ果てて事業の存続さえ危うくなってしまうのです。

よく言われることではありますが、本当に『やり方』以上に、『在り方』が大事です。素敵な在り方が、素敵なご縁に繋がり、福徳に恵まれていくのです。

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