寒露-かんろ-(10月8日~10月22日頃)

特徴

寒露とは、夜が長くなり、梅雨が冷たく感じられる頃。秋もいよいよ本番。菊の花が咲き始め、山の木々の葉は紅葉の準備に入る。朝晩の冷え込みはきつくなるが、空気が澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなる。夜空を見上げると、よく美しくきれいに輝く月が見られる。稲刈りもそろそろ終わる時期である。

野菜『青梗菜-ちんげんさい-』

ミネラル豊富な緑黄色野菜である青梗菜。和名では「たいさい(体菜)」と呼ばれています。原産地の中国では3000年も前から食べられていました。そのため、多くの中華料理に使われています。

果物『栗』

国産の栗は、中国やヨーロッパの栗よりも大型で風味が良いとされています。そのため、食べ方はシンプルにゆで栗や栗ごはんがおすすめです。ずっしりと重みがあり、光沢のあるものを選びましょう。「かち栗」で演技担ぎ。縄文時代から重宝。

果物『柘榴-ざくろ-』

6~7月に花を咲かせる柘榴は10月が食べごろです。国産の柘榴は酸味が強いので、トッピングやジュース、シャーベットなどに。甘味が強い輸入物の柘榴もおすすめです。美容と健康に良い。

魚『はたはた』

秋田の郷土料理にはなくてはならない存在であるはたはた。ぶりこと呼ばれる卵には、旨味が濃縮されているためねっとりと濃厚です。このぶりこによって商品価値が決まります。DHAが脳の活性化。EPAが血液サラサラに。

行事『体育の日』

国民の祝日である体育の日は「スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう」ことを趣旨としています。1964年の東京オリンピック開会式が行われた日として、10月10日が体育の日でしたが、2000年より10月第2月曜日となっています。

七十二候

鴻雁来-こうがんきたる-(8~12日頃)

ツバメと入れ違いに雁が北から渡ってくる頃。雁は日本で冬を過ごし、暖かい春になるとシベリアの方へ帰っていきます。毎年、初めに訪れる雁を「初雁(はつかり)」と呼びます。

菊花開-きくのはなひらく-(13~17日頃)

菊の花が咲き始める頃。各地で、菊の展示や菊まつり、品評会が行われます。菊には不老長寿の薬効があるとされ、旧暦9月9日の重陽の節句には、菊の花を酒に浮かべた菊花酒を飲む風習がありました。

蟋蟀在戸-きりぎりすとにあり-(18~22日頃)

戸口で秋の虫が鳴く頃。昔は「こおろぎ」を「きりぎりす」と呼んでいたため、候の蟋蟀というのはギーッチョンと機織りのように鳴く蟋蟀ではなく、鈴のような音色を響かせるツヅレサセコオロギだと言われています。