秋分-しゅうぶん-(9月22日~10月7日頃)

特徴

秋分とは、春分と同じように、太陽が真東から昇り真西に沈む、昼と夜の長さが同じになる日のこと。暑い日は減り代わりに冷気を感ずる日が増える。秋分の日を中心とした1週間が秋のお彼岸。秋の七草が咲き揃う頃。

花『金木犀-きんもくせい-』

甘い香りを漂わせる金木犀。香りには、心を落ち着かせる働きがあると考えられています。金色の花を咲かすことから「キンモクセイ」と言う名前がつきましたが、白色の花をさかす「ギンモクセイ」とよばれる類似の花もあります。

野菜『松茸-まつたけ-』

香りや味わいがよく、高価であることから「茸の王様」のような存在である松茸。松茸ごはんにするときは、加熱しすぎると香りが飛んでしまうため、炊き上がる直前に入れます。

果物『花梨-かりん-』

花梨はさまざまな効果があるとされ、乾燥させたものを煎じて飲めば咳止めや利尿効果があります。そのため、かりん味ののど飴なども多く発売されています。

魚『鯖-さば-』

新鮮な鯖は身が硬く、青光りしています。とくに、脂ののった鯖は血液をサラサラにしてくれます。塩焼き、みそ煮、しめ鯖、刺身など味わい方は豊富です。

行事『おはぎ』

秋分の日にはおはぎがお供えされます。春分の日にはぼた餅がお供えされますがこの二つは同じものです。春は牡丹が咲くので「牡丹餅」、秋には萩が咲くため「御萩」と呼ばれています。

七十二候

雷乃収声-かみなりすなわちこえをおさむ-(22~27日頃)

夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃。空にはもこもことした鱗雲があらわれます。「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着き、秋の気候へと変わっていきます。

蟄虫坏戸-むしかくれてとをふさぐ-(28~10/2日頃)

外で活動していた虫たちが冬ごもりの支度をはじめる頃。土にもぐり、入口の戸をふさぎます。虫たちは秋冬が終わるのを、約半年間も土の中で静かに待ちます。そして、啓蟄の頃に再び姿を現します。

水始涸-みずはじめてかるる-(10/3~7日頃)

田んぼの水を抜き、稲穂の刈り入れを始める頃。収穫の秋まっただなかで、大忙しですが、黄金に色づいた稲穂が輝き、風がなびく風景はとても美しいです。井戸の水が枯れ始める頃との説も。