事業をしていく上で、集客を継続的にしていくことは必須です。ここでは、集客数を増やしていくための基本であり絶対的な不変の事実をお伝えしたいと思います。それは、集客は結局のところ『アクセス数×申込み率』という計算式で成り立つということです。

鑑定の案内ページで言えば、どれだけの人がそのページを見るかというのが『アクセス数』で、それを見た人がどれだけの割合で申し込むかというのが『申込み率』です。集客数を増やすためには、アクセス数を増やすか、申込み率を上げるかのどちらかしかありません。シンプルですよね。インターネットを一切使わない人でも例外ではありません。どれだけの人に自分を認知してもらえるか、そして対面営業の成約率はどれだけあるかというのが、この計算式に当てはまります。

時々、「ブログを書いているんですけど、集客が出来ないんです」という相談を頂きます。その人が集客できていない原因も、このどちらか、または両方です。「ブログのアクセス数はどれだけあるんですか?」と尋ねると、「1日3アクセスです」と返ってきたことがあります。笑い話のようですが、本人は真面目です。実際、気付いていない人が多いのです。アクセス数が少なければ申込みが来ないのは当たり前であること、アクセス数を増やさなければいけないこと、そして、自分の場合はどう増やせば良いのかを見極めることの重要性と、そのための行動が必須であることに。

例えるなら、「山奥で古民家カフェを開いたのですがお客さんが来ないんです」と言っているのと同じで、そのお店の存在をどれだけの人が知っているのかが重要なのです。本人は「友人には一通り知らせたんですけど」と思うかもしれませんが、「え、それだけですか?その友人って何人いるんですか?」とツッコミたくなります。

また、申込み率も重要です。極端な例ですが、「四柱推命始めました。良ければ受けてね。申し込みはこちら」と書いてあるだけでは申込み率はかなり低いです。そういう人なんていないと思いますか?それが少なくないのです。ブログ記事を書いてその最後に「四柱推命の鑑定申込はこちら」と直接申込フォームにリンクさせている記事を時々見かけます。初めてブログを見た人は「四柱推命って何?」と思いますし、その人が一緒に居る人に尋ねても「シチュースイメン?中華料理?」と返ってくるかもしれません(笑)。これが「冷やし中華始めました」ならまだ分かりやすくて良いでしょうが。

大事なのは、『いかに読み手の気持ちを察してページを作ることができるか』です。そもそも他のページに鑑定案内ページを作っていても、記事からリンクを貼っていなければそのページを開いてもらえません。特にスマートフォンではそのページのタイトルも目に付かない場合が多いので、まず辿り着けません。しっかりと鑑定案内ページを開いてもらうことです。そしてそのページを上から見ていった時に、続きを読みたいと思い、興味が湧き、申し込みたいと思い、それが面倒でないと思われるように、自分でチェックして改善できればベストです。中には、申込フォームのリンクが切れている場合もありますが、これは致命的ですね。たまたまページに辿り着いた見込み客は、よっぽどでない限りわざわざ「リンク切れてますよ」なんてメッセージを送ってきません。そのページからはすぐに離脱し、他の人を探すので二度と戻ってこないと思っておいた方が良いでしょう。

鑑定案内ページの申込み率を高める方法は次項で具体的にお伝えしますが、『アクセス数と申込み率』にとにかくこだわった方が良いということは押さえておきましょう。そして順番としては、申込み率を高めることから始めることです。なぜなら、申込み率が低ければ、アクセスを集めても申込みに至ることが少ないですし、アクセスを集めることには時間がかかるからです。もちろん、ブログ記事を更新するなど、着実なアクセスアップに繋がることは始めるに越したことはありません。ただ、アクセス数を集めるためだけに多くの時間を使うことはかなり非効率なのです。

具体的な集客方法については、書籍でお伝えします。というのは、効果的な集客方法というのは人によって違うので、それを見極めることの方が重要であり優先的にやることだからです。僕がお伝えできるのは、アメブロを主とした集客方法のみですし、そもそも事業をやるうえで新規集客が一番難しいので、それを考える優先順位は一番最後にしたほうが良いからです。詳しくは後程お伝えしますが、新規集客を頑張るよりも売上を上げることの方が簡単なので、そっちを先にやった方が良いのです。

売上を上げるための方法イコール新規集客としか考えない人は、いくら時間を使っても大した売上が上がらず、忙しいわりに稼げないという状態になってしまいます。多くの個人事業主がそのような状態のまま何年も経っているようです。それではそのうち「事業はやっぱり大変だから、もう辞めよう」という結末に至ってしまうかもしれません。