鑑定活動はまず、モニターを募集してモニター鑑定を始めることから始めます。そこで、事前に押さえておいて頂きたいことがあります。それは、モニター鑑定をする目的です。モニター鑑定を練習するためだけにやるのは非常に勿体ないです。序盤のうちに様々な傾向を知ると共に勢いを付けておくことで、占い鑑定を定価で打ち出しても継続的にお申込みを頂くことができるようになるのです。逆に言えば、それをしておかないと、値段を上げたら申し込みを頂けなくなって行き詰まるという状態になってしまいます。

様々な傾向を知ると共に勢いを付けておく

『様々な傾向を知ると共に勢いを付けておく』というのは、具体的には次のようなことです。

1.周囲から見た自分の良さや強みなど知る

2.自分に集まってきやすい人の特性や悩みなどを把握する

3.自分スタイルの確立を目指す

4.集客効果のある‟お客様の感想”を頂く

1つずつ説明しましょう。

周囲から見た自分の良さや強みなど知る

『1.周囲から見た自分の良さや強みなど知る』ことは、今後の自分に合った鑑定スタイルや商品開発などに役立ちます。例えば、「言葉に妙な説得力がある」「人を観る目がスゴイ」「明るい気持ちにさせてくれる」などと言われたらそれを強みとしたスタイルにすれば、他の苦手なことを無理に克服しようとしなくても鑑定が成り立ちます。また、僕の場合は「情報をまとめる能力が高い」と多くの人に言われたので、それを活かして商品を作ったりその質を高めたりしています。四柱推命などでは自分の強みや資質を知ることが出来ますが、今の自分の今の時代に役立つリアルなことは、周囲からの声によって初めて分かることもあるのです。

自分に集まってきやすい人の特性や悩みなどを把握する

『2.自分に集まってきやすい人の特性や悩みなどを把握する』とは、自分の周りにはどんな人がいて、どんなことを考えていて、自分はどんなことを求められるのかを把握しましょうということです。というのは、自分がやりたいこと・相手にしたい人と、実際に求められていることがズレていたら、集客がしづらくなるのです。例えば、自分が起業家向けに鑑定をしていきたいと思っていても、周囲にOLしかいなければ、まずはOLの方々を相手にした方が事業活動を進めやすいのです。また、よく相談される内容は、自分がその相談に乗ることを求められやすいという事ですから、鑑定サービスもそのような内容がウケやすいでしょう。実際にそれをウリにしていくかどうかは、やってみてから軌道修正すれば良いことですし、自分が置かれているポジションを把握したうえで判断すれば良いでしょう。

自分スタイルの確立を目指す

『3.自分スタイルの確立を目指す』とは、1と2を参考に鑑定サービスを磨き、「こういう人・こういう悩みに対しては、自分は非常に役に立てる」というポジションや鑑定スタイルを確立することです。モニター鑑定中は「知り合いだから」「安いから」という理由で申込みも入りやすいですが、自分スタイルを確立せずに定価で鑑定するようになると紹介やリピーターだけではやっていけなくなります。なぜなら、60分5千円や1万円で占い鑑定をしている人など既に世の中にたくさんいるからです。そこで必要なのは、『選ばれる理由』です。他でもないあなたが選ばれるのは、なぜでしょうか?その理由を作っていく必要があります。心配しなくても、本書では追ってその方法をお伝えしますし、それは自分で考えて作るものではありません。鑑定の数をこなしながらお客様からアンケートを頂き、それを元に作っていくのです。

集客効果のある“お客様の感想”を頂く

次に、『4.集客効果のある“お客様の感想”を頂く』についてですが、その感想とはズバリ、『ビフォー&アフター』のことです。鑑定を受ける前と受けた後でどう変わったかという変化の声です。人は価値に対してお金を支払うのではなく、期待値に対して支払うものです。あなたの占術がいかにすごいかということは、極端に言うとお客様からすればどうでも良いことなのです。お客様にとって大事なことは「自分が良い方向に変化すること」です。「この人の鑑定を受けた人が、こんな状態からこうなったのなら、自分もそうなるのではないか」と期待するからお金を払って鑑定を受けたいと思うのです。“お客様の声”というのもポイントで、いくら「私のお客さんがこう変わりました!」と言っても、今ひとつ信じがたいのです。しかし、お客様の声であれば、その人が言っていることですから、素直に信じるのです。お客様の声が素晴らしいほど、申込み率も高くなります。

勢いを付けるためには

そして勢いを付けるためには、何と言っても紹介依頼をしながら数をこなすことです。金額設定ごとに20名ずつくらいがちょうど良いと思います。鑑定料金が上がるほどお客様の質も上がりますから、もっと良いお客様の声を頂けるようになります。それを案内ページに反映させてPRを増やしていけば、鑑定活動が軌道に乗るようになります。

無料だとどれだけやればいいか

たまに「無料だとどれだけやればいいんですか?」という質問を頂きますが、出し惜しみはしないことです。無料だからと言ってモニター鑑定を全力でやらなければ、良いお客様の声も頂けず、全力を出していない自分に対してのフィードバックもあまり意味がありません。それではその後の良い流れを作ることが難しくなるでしょう。常に最善を尽くし、成長していくからこそ次のステージに行けるのです。なお、出し惜しみせず全力を出して最善を尽くすとは、あれもこれもたくさん話してあげることではありません。良い鑑定とは、相手の現実が好転する鑑定ですから、そうなるようにベストを尽くすのです。