四柱推命は運命論？運命を変えることはできる？

以前に小学館さんより質問頂いた内容について、掲載サイト『Suits woman』が閉鎖されたため、こちらに転載しておきます。

四柱推命は運命論？

Q.四柱推命は「あらかじめ人の運命は決まっている」という運命論だというのをネット上で見かけました。たしかに簡単な診断などをやってみると、宿命的な言われ方をすることが多い印象でした。運命論なのでしょうか？どのような考え方なのかお教えください。

運命は、変えることができない『宿命』と、自分で変えることができる『立命』によって成り立っています。『宿命』とは、“いつどのような要素を持って生まれるか”というほぼそれだけであり、『立命』とは、それ以外の全てです。ですから、運命とはほぼ立命のことであり、変えていくことができます。

本来の自分の性格・資質・強み・運気の流れは、変えることができない宿命ですが、それは良い・悪いというものでもなければ、「いつ病気になる」などの具体的なことでもありません。そのため、如何様にでも活かすことができますし、ある程度の傾向を知って対策がとれるという事でもあります。

変えられない宿命を認識し、それを活用しながら、自分が望むように運命を変える。そう捉えると分かりやすいのではないでしょうか。

悪い運命が分かった場合は？

Q.四柱推命で、悪い運命が分かった場合、どうすれば良いと説かれているのでしょうか？悪い運命の代表的な事柄をお教えください。また、その運命を変えることはできるのでしょうか？

真の占いに吉凶はありません。故に、悪い運命というものも存在しません。すべての事象は、必要だから与えられるものであり、そこに良し悪しはないのです。

例えば、占い結果で「会社を辞めることになる可能性が高い」と出たとします。それは悪い運命でしょうか？もちろん、悪いと捉えることもできますが、良いと捉えることもできます。

会社を辞めることで、本当に自分が生きたかった人生を始められるかもしれませんし、しがらみがなくなってストレスが減るかもしれません。もっと良い就職先に出会えるかもしれません。

または、今の会社が大好きで辞めたくない場合でも、占い結果でそのように出るという事は、その原因や理由がありますから、それを元に、辞めなくて済むような対策をすることもできます。そうすれば、運命も変えられるのです。

他の占いは運命をどう扱っている？

Q.他の占いは、運命についてどう扱われているのか、一般的なところをお教えください。

運命に対しての扱いは、占術や流派などによって違うと思います。それらについて詳しいことは分かりませんが、一般的によくあるのは、残念なこと＝凶であるという観方や、いつ病気になる、あなたは結婚できない、などの未来を断定する扱いです。

「悪いことを言われないか怖い」「自分の人生を占いで決められたくない」という声をよく聞きますが、それは多くの占い師や占いサイトがそのような扱いをして、それをそのまま伝えているからでしょう。

人は、占い結果を信じやすく、信じたことは実際にそうなっていきやすいので、悪い占い結果を知ったことによって運命が悪くなるということもあるのです。

もちろん、ほとんどの占いでは、良い結果も出ます。しかし、良い・悪いだけで終わらせるだけでは、どうすればより良い運命にしていくことができるのかが分かりません。より良い助言とは、相手の状況に合わせた的確かつ具体的な行動を促すものだと思いますが、“結果を伝えて終わり”という占いが多いように思います。

四柱推命との付き合い方は？

Q.実際、現代人は四柱推命とどう付き合うとうまく活用できるとお考えでしょうか？

四柱推命で知ることができるのは、主に『本来の自分自身』『運気の流れ』『相性』の３つです。まずは自分について、今の運気とこれからの運気について、関わる相手について、理解・認識することです。

そのうえで、どうすれば本来の自分が最大限に活かされるのか、どの時期をどう過ごせばよいのか、より良い人間関係を築くためにはどうすれば良いのかを、追求し続けましょう。

現状のストレス・不安・悩み・葛藤・課題・問題と、四柱推命の結果を照らし合わせることで、苦しんだり生きづらさを感じたりしている原因や理由を明確に見付けることができます。

原因が分かれば、あとはその対策を考えて実行に移すだけです。それを繰り返していくことで、現実的にも精神的にも、着実に幸福度を上げていくことができるでしょう。

経営者・平社員の四柱推命の活用法は？

Q.経営者はよく占いを使っていると言うが、四柱推命を具体的にどう活用しているのかお教えください。読者は平社員の女性なので、平社員についても少し活用法をお教えください。

会社員の場合は一般的に、組織の中で『より自分の資質を活かした仕事をすること』と『良好な人間関係を築くこと』が特に重要であると思います。

まずは今の与えられた仕事の中で、どうすれば資質を活かすことができるのかを考えてみましょう。仕事のやり方や担当変更、部署異動を掛け合ってみるのも良いでしょう。

人間関係の改善については、まずは苦手な上司や同僚を四柱推命で観て、なぜあのような言動をするのかを理解するよう努めてみましょう。そうするだけで許せたり、逆に面白く感じられたりもします。そこから対策を見付けて、現実的に関係性を良くすることもできるでしょう。チーム編成や役割分担に意見を言える機会があれば、相性の良い人と一緒に仕事をすることもできます。

また、運気の流れを把握しておくことで、かなり過ごしやすくなります。運気には、年ごと・月ごと・日ごとがあり、更には10年ごとに切り替わる社会運もあります。なぜ今が大変なのか、それはいつまでなのか、いつから良くなるのかなどを整理することもできますし、それによって気持ちを切り替えたり計画を立てやすくなったりもします。そうすることで、良い流れに乗ることもできるでしょう。