小寒-しょうかん-(1月5日~1月19日頃)

特徴

小寒とは、「寒の入り」と言われ、これから更に寒さが厳しくなる頃。池や川の氷も厚みを増す。小寒から節分までの期間が「寒の内」と言う。寒が明けると立春になる。

花『蝋梅-ろうばい-』

寒さに強く、花の少ない冬に咲く貴重な花です。甘い香りが特徴的で、ろう細工のような花びらと、梅に似ていることから蝋梅という名前になりました。

木『柊-ひいらぎ-』

葉の鋭いトゲによって、邪気を払う木とされています。しかし、鋭いトゲは老樹になると、トゲをなくし丸い葉になってしまします。

野菜『七草粥-ななくさがゆ-』

無病息災を願い、1月7日に春の七草(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の入ったお粥を食べます。年末年始で弱った胃を優しくいたわってくれます。

魚『河豚-ふぐ-』

この時期の河豚は、産卵前で脂がのっています。刺身で食べる場合は「てっさ」と呼ばれ、普通の魚よりも弾力があり噛み切れないため、薄く切り、ポン酢につけて食べるのが一般的です。

行事『十日戎-とうかえびす-』

七福神の一人である「戎神」を奉る、年初めのお祭りです。参拝者は笹に小判や米俵などの縁起物をつけ、商売繁盛を願います。また、福を集める熊手やざるなども売られています。

七十二候

芹乃栄-せりすなわちさかう-(5~9日頃)

芹が生え始める頃。芹は春の七草のひとつで、冷たい水辺で育ちます。一箇所から競り合って生えていることから、芹(セリ)という名前になりました。

水泉動-しみずあたたかをふくむ-(10~14日頃)

地中で凍った泉の水が溶け、動き始める頃。まだまだ空気は冷たく、寒い時期ですが、春に向けて少しずつ動き出しています。かすかな暖かさを愛おしく感じる時期です。

雉始雊-きじはじめてなく-(15~19日頃)

雉が鳴き始める頃。雄が雌への求愛のしるしとして「ケーンケーン」と甲高い声で鳴きます。足の裏で震動を敏感に察知することができ、数秒早く地震を知らせることができます。