冬至-とうじ-(12月21日~1月4日頃)

特徴

冬至とは、1年で最も日が短く夜の長い頃。寒さを乗り切るために、栄養価の高いかぼちゃを食べ、柚湯に浸かり無病息災を願う慣習が残る。この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えられた。

野菜『黒豆-くろまめ-』

正月の料理になくてはならない存在である黒豆。「まめ」は真面目や忠実という意味に通じることから、縁起物とされています。

果物『柚子-ゆず-』

「柚子湯に入ると一年間風邪をひかない」といわれるほど、柚子には血行を促進して冷え性をやわらげる効果があります。

魚『鮪-まぐろ-』

冬に産卵期を迎えるため、この時期の鮪はたっぷりと脂がのっています。更に甘味や旨味、香りも強くなり非常に良い状態です。

鳥『雀-すずめ-』

冬の雀は、厳しい寒さから身を守るため、全身の羽毛をふくらませます。そのふっくらと丸い姿から「ふくら雀」といわれています。

行事『除夜の鐘-じょやのかね-』

大晦日から元旦にかけて108回の鐘をつきます。108回の数字は、月の数、二十四節気、七十二候を足した数という説から、その他にも様々な説が伝えられています。

七十二候

乃東生-なつかれくさしょうず-(22~25日頃)

夏になると枯れてしまう靭草(うつぼぐさ)の芽が出る頃。靭草は芽を出す頃ですが、この草以外の草木のほとんどは枯れていきます。夏至の「乃東枯」に対応し、うつぼ草を表しています。

麋角解-さわしかのつのおつる-(26~30日頃)

ヘラジカの角が生え変わる頃。枝分かれした大きな角が抜け落ち、春にまた新しい角が生え始めます。「麋」は大鹿のことです。

雪下出麦-ゆきわたりてむぎのびる-(31~1/4日頃)

降り積もった雪の下で、麦が芽を出しはじめる頃。重い雪の下で、暖かい春をじっと待っています。浮き上がった芽を踏む「麦踏み」は日本独特の風習です。