大雪-たいせつ-(12月7日~12月20日頃)

特徴

本格的に冬が到来するころ。山々は雪に覆われ、平野にも雪が積もる。朝夕には池や川に氷を見るようになる。大地の霜柱を踏むのもこの頃から。新しい年の準備を始める「正月事始め」もこの時期から行われる。

花『シクラメン』

年末から飾られることの多いシクラメン。色は赤、白、ピンク、紫と様々。トルコなどで豚がシクラメンの球根を食べたことから、「ブタのパン」「ブタのマンジュウ」とも呼ばれます。

野菜『大根』

おでんや粕汁など冬のメニューにかかせない存在である大根。年末年始で暴飲暴食が多く、胃がスッキリしないときに、大根をおろして食べると、不快感を解消してくれます。

果物『洋梨』

洋梨はある程度熟したものを収穫し、保存し、成熟させてから食べます。そのため、食べごろの見極めが重要。シャリシャリとした食感ではなく、とろけるような甘さが特徴的です。

魚『鱈-たら-』

産卵期を迎えた鱈が蟹や海老など、身近な物を何でも食べてしまうことから「鱈腹」という言葉ができたといわれています。おいしい鱈は、お腹の色が白く、背中の模様がはっきりとしています。

行事『だるま市』

飯泉山勝福寺(神奈川県小田原市)のだるま市は、この時期に行われます。関東では一番早い時期に行われるだるま市であり、境内には数多くのだるまを売る店が並びます。日本三大だるま市は年が明けてからです。

七十二候

閉塞成冬-そらさむくふゆとなる-(7~10日頃)

天地の気が塞がれ冬が訪れる(空が閉ざされ真冬が来る)頃。空は重い雲に覆われ、生き物はじっと気をひそめています。塞ぐという言葉は、寒さから人々を守るという意味でとることもできます。

熊蟄穴-くまあなにこもる-(11~15日頃)

熊が冬ごもりの時期に入り、穴にこもる頃。春になるまで、穴の中で過ごします(何も食べずに過ごすため、秋に食いだめをします)。熊だけではなく、しまりすや蛙、こうもりも冬ごもりを始めます。

鱖魚群-さけのうおむらがる-(16~20日頃)

鮭が群がって川を上る頃。海で育った鮭は、産卵のために自分の生まれた川へと里帰りをします。北国では冬を代表する光景のひとつであり、迫力のある遡上を見ることができます。