小雪-しょうせつ-(11月22日~12月6日頃)
特徴
木々の葉は落ち、平地にも初雪が舞い始める頃。まだ積もるほど降らないことから小雪と言われている。
陽射しは弱まり、冷え込みが厳しくなる季節。お世話になった方に、感謝の気持ちを送るお歳暮の準備をする期間でもある。
野菜『ほうれんそう』
ヨーロッパでは「胃腸のほうき」といわれているほど、消化吸収がよく、食物繊維が多く含まれている菠薐草。胃腸を整え、貧血予防にもなります。
果物『蜜柑-みかん-』
ビタミンC以外にも多くの栄養素が含まれ、骨粗しょう症の予防に効果的です。冬はこたつに入りながら蜜柑を食べるというスタイルが定着していますが、食べ過ぎると身体が冷えてしまい逆効果です。
魚『蟹すき鍋』
寒い時期にぴったりな蟹すき鍋。蟹の種類は、タンパクで食べごたえのあるタラバガニが向いています。うま味をじっくり味わうにはズワイガニが向いています。
鳥『翡翠-かわせみ-』
鮮やかな色から、「青い宝石」や「渓流の宝石」と呼ばれています。この色は構造色といい、翡翠の色素によるものではなく、光の加減で青く見えています。
行事『新嘗祭-にいなめさい-』
11月23日に新穀の収穫を感謝するお祭りで、この年に収穫された穀物を食すことを「新嘗」といいます。元々は、全国民の祭典のようなお祭りでしたが、勤労感謝の日ができてからは、一部の神社で行われるようになりました。
七十二候
虹蔵不見-にじかくれてみえず-(22~26日頃)
陽の光も弱まり、曇り空が多くなって、虹を見かけなくなる頃。見ることができても、夏の空のようなくっきりとした虹ではなく、ぼんやりとすぐに消えてしまいます。「蔵」には潜むという意味があります。
朔風払葉-きたかぜこのはをはらう-(27~12/1日頃)
冷たい北風が、木々の葉を落とす頃。朔風とは北風のことで木枯らしを指します。地面いっぱいに広がる落ち葉と、葉を落とした木々は冬の景色の象徴であり、季節の移り変わりが感じられます。
橘始黄-たちばなはじめてきばむ-(12/2~6日頃)
橘の実が黄色くなっていく頃。橘とは柑橘のことで、古くから日本に自生していました。常緑植物であることから「永遠」を意味するとされ、不老不死の実だといわれていたようです。