芒種-ぼうしゅ-(6月5日~6月20日頃)
特徴
芒種とは、稲や麦など穂の出る植物の種をまく頃のことだが、現在の種まきは大分早まっている。西日本では梅雨に入る頃。稲の穂先にある針のような突起を芒(のぎ)と言う。この頃から雨空が増えていく。
花『紫陽花』
紫陽花は梅雨時を象徴する日本固有の花です。「万葉集」にも名前が出てくるほど古くから知られています。鎌倉時代に園芸化され、江戸時代には一般的な庭園植物となりました。
野菜『トマト』
初夏にとれるトマトを「冬春トマト」、夏から秋にとれるトマトを「夏秋トマト」と呼びます。太陽を浴びて真っ赤に育った、冬春トマトと夏秋トマトは糖度が高く、味が濃いのが特徴です。
魚『縞鯵-しまあじ-』
鯵の中では最も美味とされる高級魚です。大きいものは、体長1mにも達し「オオカミ」と呼ばれています。刺身で食べられることが多いですが、塩焼き、酒蒸しにも合います
行事『田植え祭』
六月の田植えの時期には、大阪の住吉大社で行われる御田植神事などをはじめ、全国各地で、今年の豊作を田の神様にお祈りする祭りが行われます。
行事『父の日』
アメリカで、男手ひとつで育てられた女性が、「父への感謝を」と提唱したのがはじまりです。日本では、6月の第3日曜日が父の日とされております。
七十二候
蟷螂生-かまきりしょうず-(5~9日頃)
秋に生みつけられた卵から、かまきりが誕生する頃。ピンポン球ほどの卵から数百匹の子が誕生します。かまきりは農作物には手をつけず、害虫を捕まえてくれる、私たちにとってありがたい存在です。
腐草為螢-くされたるくさほたるとなる-(10~15日頃)
ホタルが暗闇に光を放ちながら、飛び交う頃。ホタルはきれいな水辺に住んでいると思われがちですが、野原でも蒸れて腐りかけた草の下で明かりを灯し始めます。昔は腐った草が蛍になると考えていました。
梅子黄-うめのみきばむ-(16~20日頃)
梅雨入りと同じくして青い梅の実が次第に薄黄色に色づき、赤く熟していきます。梅雨という言葉は、梅の実が熟す頃の雨という意味。黴(カビ)が生えやすい季節なので「黴雨(ばいう)」と書くこともありました。