小満-しょうまん-(5月20日~6月4日頃)

特徴

小満とは、あらゆる生命が満ち満ちてゆく時期のこと。陽気がよくなり、太陽の光を浴びて、生物が万物がすくすくと成長していく季節。草木も次第に生い茂る。西日本でははしり梅雨が現れる頃。

野菜『らっきょう』

中国が原産で日本には9世紀までに伝来し薬用、野菜として全国に普及しました。若摘みしたものはエシャロットと呼ばれ生食され、食欲増進効果があります。

果物『メロン』

アフリカ原産であり、日本には明治期に入ってきましたが、環境上栽培が難しく高価な果物の代名詞となりました。果肉は赤肉種・青肉種・白肉種の3種類に分類されます。

行事『潮干狩り』

旧暦の15日頃は潮の干満の差が大きく「大潮」と呼ばれます。この時期は多くの貝が見つかりやすいとされています。熱中症に注意をして、熊手とバケツを持って皆で楽しく取りに行きましょう。

七十二候

蚕起食桑-かいこおきてくわをはむ-(20~25日頃)

蚕が、桑の葉をたくさん食べて成長する頃。蚕がつむいだ繭は美しい絹糸となり、人々の暮らしを支えていたため、「おかいこさま」と敬称をつけて呼ぶ地方もありました。

紅花栄-べにばなさかう-(26~30日頃)

あたり一面に紅花が咲きほこる頃。紅花は古代エジプト時代から染料として利用されていました。花びらの水に溶ける黄色の色素と水に溶けない赤の色素から紅色が作られます。染料や口紅にもなり珍重されました。

麦秋至-むぎのときいたる-(31~6/4日頃)

麦が熟し、たっぷりと金色の穂をつける頃。百穀が成熟する、麦にとっての「秋」です。この時期に穂を揺らしながら吹き渡る風を麦嵐、また降る雨を麦雨と呼びます。