夏至-げし-(6月21日~7月6日頃)

特徴

夏至とは、1年で一番日が長く夜が短くなる頃だが、日本の大部分は梅雨の時期であり、あまり実感されない。気温は上がり、暑さは日に日に増していくが、日照時間は冬に向かって少しずつ短くなっていく。花しょうぶや紫陽花などの雨の似合う花が咲く季節である。

野菜『オクラ』

オクラの粘り気は、免疫力を高め、胃の粘膜を強化し、ストレスで弱ったお腹の調子を整えてくれます。夏のネバネバ野菜は、夏バテ予防の心強い味方です。

果物『夏みかん』

夏みかんは、疲れを和らげるクエン酸と、日焼けした肌に効く、美肌効果のあるビタミンCがたっぷり詰まっています。酸味が強く、香りがいいのでレモンの代わりとしても重宝します。

魚『鮎-あゆ-』

清流にすみ、淡水魚の代表である鮎。川によって味が違うといわれ、きゅうりに似た独特の香りから、「香魚(こうぎょ)」とも言われます。

行事『冷酒-ひやざけ-』

ひやざけは燗をせずに飲む酒であり、常温のお酒のことを言い、冷蔵された冷酒(れいしゅ)とは違います。日本酒の本当の美味しさがでてくるのは、ひやざけの常温とされています。

行事『夏越の祓-なごしのはらえ-』

六月の末日(晦日)は、十二月の大晦日と同じく「大祓(おおはらえ)」の日です。この日は各地の神社で、罪や厄災を祓う「夏越の祓」が行われ、茅草でつくった輪をくぐる「茅の輪くぐり」が行われます

七十二候

乃東枯-なつかれくさかるる-(21~25日頃)

冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れていく頃。色鮮やかな夏の花が開花するという時期に、枯れていく花に思いを寄せた、古人の優しさを感じる言葉です。「夏枯草」(かこそう)はうつぼ草の異名です。

菖蒲華-あやめはなさく-(26~30日頃)

アヤメが花を咲かせる頃。アヤメが咲くと、梅雨到来といわれていました。アヤメ、ハナショウブ、カキツバタはよく似ており、非常に見分けがつきにくいです。

半夏生-はんげしょうず-(7/1~6日頃)

半夏(からすびじゃく)が生える頃であり、半夏生の名をもつ草の葉が白く染まる頃。農事の節目ともされており、田植えを終わらせる頃です。「半夏」は「烏柄杓」(からすびしゃく)の異名。