大暑-たいしょ-(7月22日~8月6日頃)

特徴

大暑とは、1年で最も暑さが厳しく感じられる頃(実際はもう少し後か)。体力を保つために鰻を食べる『土用の丑の日』や、各地でのお祭り、花火大会もこの期間にたくさん行われ、夏の風物詩が目白押し。学校は夏休みに入り、空には雲の峰が高々とそびえるようになる。

花『白粉花-おしろいばな-』

黒い種の中にある白い粉を、少女たちがおしろい代わりにして遊んでいたことから、この名前がつきました。花は夕方に開き始め、翌朝にしぼんでしまうことから、夕化粧とも呼ばれています。

野菜『ゴーヤ』

沖縄県の特産物であるゴーヤ。独特の苦味のあるゴーヤですが、水にさらしたり塩もみすることで苦味は軽減されます。

魚『金魚』

夏祭りの定番であり、子どもから大人まで人気のある「金魚すくい」。金魚とは、中国語で金余と書き、お金が余ることから金運上昇の意味があり、縁起物とされています。

虫『カブトムシ』

カブトムシはいつの時代も、夏の昆虫の王様です。にょきっと頭に生えた立派な角で、相手の虫をひっくり返してしまう様子は迫力があります。

行事『ねぶた祭・ねぷた祭』

祭りの始まりは、夏の盛りにおそってくる眠気をあっちに行け!と、睡魔を船や灯籠に乗せて川に流したことと言われています。現在は、たくましい武者の絵が描かれた灯籠が町を練ります。青森市がねぶた・弘前市がねぷた。

七十二候

桐始結花-きりはじめてはなをむすぶ-(22~26日頃)

桐が花を咲かせる頃。盛夏を迎える頃には卵形の実を結びます。桐は、伝統的に神聖な木とされ、豊臣秀吉などの天下人が好んだ花であり、現在も日本国政府の紋章や箪笥や下駄など、欠かせないものです。

土潤溽暑-つちうるおうてむしあつし-(27~8/1日頃)

熱気がまとわりつく蒸し暑い頃。私たちは、この暑さを打ち水などでしのぐことしかできませんが、木や草花は緑をますます濃くして夏を歓楽しているようです。蒸し暑いことを「溽暑(じょくしょ)」と言います。

大雨時行-たいうときどきふる-(8/2~6日頃)

夕立や台風などの夏の雨が時々激しく降る頃。きれいな青空に湧き上がる入道雲は、夕立を教えてくれ、乾いた大地を潤します。雲の頭が坊主頭に見えることから、入道雲と呼ばれています。